東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は28日、両大会の合同開閉会式を行うプランがあることを明らかにした。

リモート会見に応じた高谷正哲スポークスパーソン(41)が「内容、演出を見直さなければならない」と明言。組織委の森喜朗会長(82)が日刊スポーツのインタビューに応えた合同開閉会式についても「1つの案として聞いている」と話した。

大会の競技スケジュールは1年延期されたが、高谷氏は「今年の夏と来年の夏では新型コロナを含めて状況が異なる」と強調。大会のメッセージを具現化するセレモニーについて「まだ確たるものはないが、今後議論していきたい」と、予定されたものを大幅に見直す可能性を示唆した。

国際オリンピック委員会(IOC)に組織委側の意向を伝えたかは「確認していない」としたが、合同で行う場合はIOC、国際パラリンピック委員会(IPC)との折衝、チケット、放送権など「さまざまな課題もある」が、それも含めて議論していくことを明らかにした。

また、新型コロナの終息が見込めなかった場合の再延期を否定したことについては「会長自身の意見として発言したこと」と明言を避け「我々は1年後に延長された大会に向けて、必要な準備を進めていくだけ」と繰り返していた。