東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は12日、都内で理事会を開き、1年延期となった大会の会場交渉状況について報告した。

43の競技会場とプレスセンターの東京ビッグサイト、選手村を合わせた45施設のうち「約8割は基本的に理解いただいている」と武藤敏郎事務総長は説明した。

東京ビッグサイトはすでに予約をしている利用者と調整中。利用者の多い幕張メッセ、国際フォーラムも同様に話し合いが続いている。また、プロ野球、Jリーグが行われる横浜スタジアム、鹿島スタジアムも利用期間や料金などで交渉が難航しているという。

理事会では9月以降の組織委オフィスについて、現在の晴海トリトンスクエアの契約が延長できない一部について東京・江東区のテレコムセンターへの移転を決議。また、東京に保管されている聖火について、森喜朗会長が「日本オリンピックミュージアム(東京・新宿区)で展示していただきたい」と発言した。