東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」発言に対し、4日、疑問や批判の声が上がった。

東京都の小池百合子知事は「内外から厳しい声が届いている」と述べ、橋本聖子五輪相は「あってはならないこと」と、電話で直接伝えたことを明かした。3日夜から炎上が続くSNS上では、森会長の退任を求める声が拡大。問題が収束する見通しは立っていない。

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76年モントリオール五輪バレーボール女子金メダルで、組織委員会の荒木田裕子理事は、森会長の発言に「世界的に男女平等が叫ばれる世の中で、価値観をアップデートしていかないと」と話した。組織委の理事会で女性蔑視と受け取れる発言を耳にしたり、体験したことはない。「(森会長は)女性が加わることを批判しているわけではないと思いますが、“わきまえる”という表現は失言だと思います」。大会への逆風が強まることも危惧した。

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