東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が2日、東京・晴海で定例会見を開いた。

侮辱演出案で開閉会式の演出総合統括を辞任したクリエーティブディレクター佐々木宏氏(66)の後任を置かず、新たな演出家を任命しないと正式表明した。

「4月に入り、既に制作フェーズに入っています。先日、佐々木氏が退任いたしましたが、同じ職に後任を置くのではなく、制作フェーズを構築したいという考えになりました。各分野の、演出、振り付け、音楽を担うスタッフが対応することになります。具体的な人選に関しては、追加や変更されていくものでありますので、大会前のしかるべきタイミングで発表できれば。世界中の多くの方々に楽しんでいただけるよう、アスリート目線、ジェンダー平等、コロナ対策など私と武藤事務総長が責任を持って進めていきます」

「それぞれの分野でリーダーを置くのか」「後任を置かない理由を詳しく」との質問については「かなりの部分まで、でき上がってきました。あとはブラッシュアップしていく。この部分についてはチーム体制をしっかりと。さらに構築させて、完成度の高いものにしていく段階。代わりを据えるのではなく、さらに連携を強化して仕上げていってほしいという考えで、後任を置かない考えになりました」と答えた。