丸川珠代五輪相(50)が11日、閣議後の会見で、新型コロナウイルス感染拡大で各世論調査では、東京(五輪)オリンピック・パラリンピックの中止や延期を望む声が多数を占める中、開催意義をあらためて問われると、「コロナ禍で分断された人々の間にきずなを取り戻す大きな意義がある」との見解を述べた。

さらに「人類の連帯と団結のシンボルの表れというのがオリンピック・パラリンピック。特にコロナ禍において、東京大会は世界中の人々があらたな光を見いだすきっかけになる」と強調した。

また、白血病による長期療養を経て代表入りを決めた競泳女子の池江璃花子(20)に、SNSを通じて代表の辞退や五輪への反対を求めるメッセージなど、選手に直接、開催反対意見が寄せられたことにも言及。「非常に残念です。プロレスラー木村花さんの例を出すまでもなく、匿名で、個人に対して、言葉の暴力をぶつけるのは、いかなる理由であっても許されないこと」と話した。