東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が12日、スイスで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)理事会にオンラインで出席後、会見を行った。その中で、白血病による長期療養を経て、東京五輪代表入りを決めた競泳女子の池江璃花子(20)に、SNSを通じて代表の辞退や五輪への反対を求めるメッセージが送られるなど、アスリート個人が誹謗(ひぼう)中傷されたことについて「心が痛む思いだ。アスリートが責められるべきではなく、組織委会長である私が責められるべき問題だ」と話した。

橋本氏は「丁寧な話がなかなかできていない反省もある」とした上で「開催しないで、辞退してほしいといった矛先が個人に向けられるのは許し難いことですし、アスリートが安心して準備に取り組む体制を作り上げていかないといけないと感じている」と話した。