東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催準備状況を確認する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会が19日、始まった。14年6月に始まって今回で第11回。21日までの3日間で、今回が大会前最後の実施となる。

東京都の小池百合子都知事(68)もリモート参加。「開催都市を代表して一言と最新の情報をお伝えしたい」と切り出し「国などと連携し、都は変異株の感染拡大を防ぐ対策に総力を挙げている。大規模施設、お酒を提供する飲食店への休業を要請している中、コロナ対策の切り札となるのがワクチン」と言った。

「高齢者向けについては政府が7月末までに終えるとし、都としても区市町村へのサポートをしていく。自衛隊が行う大量接種も始まった」と報告。「ワクチンは、コロナ対策の極めて重要な手段。ファイザー社とIOCの提携に感謝するとともに、先ほど(IOC)バッハ会長から(選手村に入る人の)75%~80%超の方がワクチンを打つ見通しも示していただいた。安心安全につながる鍵になると思う」と述べた。

大会のコロナ対策については、プレーブック第2版の公表に触れ「都民や国民に説明し、これまでのテスト大会の反省を生かす考えを示した。都は貴重な『+1』の取り組みをしてきたし、レガシーとして残していきたい。コロナを乗り越えた希望の明かりとして、大会を成功させたい」と意気込みを、あらためて強調した。