政府が東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの観客上限数を最大1万人とする方向で調整に入ったことが16日、政府関係者への取材で分かった。国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会、政府、組織委員会、東京都による5者協議が来週前半に開かれる予定。協議を経て、正式決定する。

政府関係者によると、開会式が行われるメインスタジアムの国立競技場では、観客1万人に加え、大会関係者を入れる方向で調整中。現在、入場させる大会関係者の選定を急いでいる。

この日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が行われ、7、8月のイベント開催について、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置解除後、約1カ月の経過措置として、定員50%以内なら観客上限を1万人とする政府案を了承した。五輪もこの政府方針を準用する形となる。