東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委委員会の橋本聖子会長(56)が2日、都内で定例会見を開き、東京五輪の観客上限について「政府が示す基準にのっとって5者協議を開いて決めたい。日々刻々と変わる感染状況が、どのようになっていくか分からない。組織委としては無観客も覚悟しながら、どのような基準を示されても対応できるようにしたい」と話した。

東京都などに出ている「まん延防止等重点措置」は11日に解除されず、継続となる見方が強まっている。その場合、解除からの経過措置が前提の「収容定員50%以内で1万人」が、現行基準の上限5000人や無観客に縮小される可能性がある。橋本会長は「何が何でも有観客にしたい、ということではありません。より安心安全な大会でなければ、有観客にしても、国民の皆さんから理解される大会にはならないと思います」と続けた。

大会関係者によると、組織委は政府、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)国際パラリンピック委員会(IPC)との5者協議を8日にも開く方向で調整している。【木下淳】