東京オリンピック(五輪)で女子として旗手を務めるレスリングの須崎優衣(22=早大)は、JOCが開催した結団式で山下会長から団旗を授与され、「夢に見た東京五輪がいよいよ始まるとの思いになった」。気持ちを引き締めるように話した。

五輪は今大会が初出場で、これから飛躍を遂げようという立場。それだけに、大役のオファーを受けたときには「すごく驚いた」と率直に明かす。その上で、「旗手という役割をまっとうし、世界の状況を明るくできたらと思ってお受けした」と語った。

団結式後の壮行会では、全国ファンからのメッセージが入った応援フラッグも受け取り、「力になる」と笑顔を見せた。

身長153センチの小柄なレスラーは、この日は欠席したバスケットボール男子の八村とともに、開会式で日本選手団の先頭を切って行進する。2メートルを越える八村との身長差は実に50センチ。身体は小さくとも、元気に、堂々と大役を務め上げる。