自転車トラック世界選手権で日本女子初の金メダルに輝いた梶原悠未(22=筑波大)が3日、開催地のドイツ・ベルリンから成田空港に帰国した。到着ロビーでの大勢の出迎えに、トレードマークの笑顔。先に帰国していた母有里さん(48)を見つけると「たくさんの方が迎えてくれて、うれしい。一緒に過ごす母とは喜びを共有していますから」と抱き合った。

1日で中距離4種目をこなすオムニアムの新女王になった。会見では報道陣に金メダルと、世界選手権の覇者だけが着ることができるジャージーの「マイヨ・アルカンシェル」を披露。「着たまま寝て、起きても着ていた。これは夢じゃないと。東京五輪で戦うライバルと戦い、全ての種目で頑張れた」と喜びに浸りつつ「ライバルは五輪までさらに仕上げて2倍、3倍強くなる。自分は4倍、5倍強くならないと駄目」。頂点に上り詰めても慢心はない。オリンピック(五輪)で自転車女子初の金メダルへ突っ走る。【野島成浩】