日本代表候補による評価レースで荒川龍太(NTT東日本)と米川志保(トヨタ自動車)が男女の各1位となり、東京オリンピック(五輪)出場権が懸かる5月のアジア・オセアニア大陸予選(東京・海の森水上競技場)のシングルスカル出場選手に決まった。両者とも体重制限のないオープン種目の選手。

自らが保持していたコースレコードを前日、約2年半ぶりに更新した米川は、この日もスタートダッシュを決めて快勝し、「成長したところを出せて満足している」。東京五輪会場が舞台となる大陸予選に向けて、「集中していくしかない」と気持ちを入れ直した。

男子がオープン種目での五輪出場を果たせば、96年アトランタ五輪以来となる。荒川は「(大陸予選は)ダントツの1位で通過して、オリンピック本番で決勝に残ることが目標」と宣言した。

軽量級では男子は宮浦真之(NTT東日本)がトップで、武田匡弘(関西電力)が2位。女子は大石綾美(アイリスオーヤマ)が最上位となり、2位に冨田千愛(関西電力)が続いた。来月3日からのクルー決定トライアルレースで、大陸予選の軽量級ダブルスカルに出場する男女1組ずつのペアを決める。