西村光生(31=アイリスオーヤマ)と古田直輝(24=NTT東日本)が、東京オリンピック(五輪)出場権が懸かる5月のアジア・オセアニア大陸予選(東京・海の森水上競技場)の男子軽量級ダブルスカル代表に決まった。

西村は12年ロンドン五輪の選考において、1度はアジア大陸予選代表に選出されながらも内定が取り消され、代表の座を逃した経験を持つ。「あれから9年がたった。壁を越え、新たな世界が広がった印象。また挑戦できるうれしさがある」とうなずいた。東日本大震災の発生時は仙台大の学生だった。まもなく10年の区切りを迎えるタイミングで結果を出し、「皆さんに勇気を届けられたのかなと思っている」と話した。

古田は1週間前のシングルスカル評価レースでは力みすぎていたことを反省。この3日間は「リラックスすることができた。無駄な力を入れずに、スピード感を意識してこげた」と振り返った。今後に向けては「まだアジア・オセアニア大陸予選がある。気を抜かずに、もっとレベルアップしたい」と話した。

昨年3月の日本代表候補選考レースで上位だった4人が、ペアの組み合わせを替えながら3日間で3本のレースを実施。平均タイム上位だった2人が代表となった。

先週行われたシングルスカル評価レースでは、西村と古田は軽量級の中でそれぞれ3、4位だったが、同1、2位だった宮浦真之(NTT東日本)と武田匡弘(関西電力)を逆転する形となった。