東京オリンピック(五輪)のボート日本代表に内定した3選手が14日、オンライン取材に応じた。

女子軽量級ダブルスカルの冨田千愛(関西電力)は「ちょっとずつ実感が湧いてきた」と笑顔。7日まで開催されたアジア・オセアニア大陸予選を大石綾美(アイリスオーヤマ)とのペアで優勝し、大会直後の選考委員会で代表が内定していた。

来週にはスイス・ルツェルンでのワールドカップ(21日開幕)で世界の強豪と手合わせする。冨田は「五輪前の貴重な国際大会。どれだけ戦えるか、次への課題を見つけたい」。約2年ぶりとなる海外での戦いに向けて意欲的に話した。

リオデジャネイロ五輪に続いて2大会連続でペアを組む大石も、「本番前に世界トップレベルの相手とレースできることはありがたいこと」とうなずく。東京五輪に向けては、「高いところを目指したい。自分たちのパフォーマンスを出せるように強化していく」と誓った。

男子シングルスカルで25年ぶりの五輪切符をつかんだ荒川龍太(NTT東日本)もW杯に臨む。「ヨーロッパ勢とどれだけ戦えるか楽しみ」。こちらも強豪との対戦を心待ちにしている様子だった。