昨年のジャパンオープン男子優勝の大原洋人(24)が4位と日本勢2番手に入り、東京オリンピック(五輪)出場権を獲得した。条件付き内定を得ていた村上舜(24)との直接対決を制した。村上は1歩及ばず6位に終わった。

地元千葉・一宮町で行われる東京五輪への出場を切に願っていた大原が、念願だった舞台への切符をつかんだ。試合を終えて「素直にうれしいです」と感想を述べ、「先の見えない中でも前を向いてやれたのが結果につながった」と感慨深げに振り返った。

敗者復活12回戦。村上との今大会2度目の直接対決が実現した。勝った方が五輪出場という場面で、大原がこれ以上ないパフォーマンスを見せた。序盤から積極的な攻めを見せ、5本目で8・00点をマーク。極めつけは最後の7本目。9・00点の高得点をたたき出し、トータル17・00点。この組1位に輝き、五十嵐カノア(23=木下グループ)が待つ決勝進出を決めた。決勝では思うように点数が伸びず4位に終わった。

本大会では地の利を生かしていきたいと意気込みを語った上で、24歳は「みんなが感動してくれるような演技をして一番良い結果を出したい」と誓った。

◆大原洋人(おおはら・ひろと) 1996(平8)年11月14日生まれ、千葉県長生郡一宮町出身。父の影響で8歳でサーフィンを始め、10年13歳のときに日本サーフィン連盟(NSA)の全日本選手権優勝とU16年間チャンピオン獲得、アマチュアの頂点に立つ。同年に日本プロサーフィン連盟(JPSA)公認プロの資格を取得するなど、若くして国内外のコンペティションで頭角を現した。ホームは五輪競技開催地の千葉・釣ケ崎海岸。162センチ、62キロ。