16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(26=ブリヂストン)が7日、東京五輪の代表選考を兼ねた日本選手権(4月3~10日、東京アクアティクスセンター)で五輪連覇がかかる同種目を含めて5種目にエントリーすることを明かした。

プレミアム音声サービス「Now Voice」で自らの言葉で発信。200メートル、400メートルの個人メドレー、200メートル自由形、100メートル、200メートルの背泳ぎを選んだ。

萩野は「エントリーは、幅広くした。どういう種目に出場するかはこれからのトレーニング次第です。どんな種目に出ようと、五輪出場権を獲得する、五輪本番で活躍できるように。自分の中でベストな種目を選びたい」とした。

萩野は2月のジャパン・オープンで400メートル個人メドレーで6位。同種目の日本選手権エントリーについて、慎重に考える可能性が浮上していた。その後、長野・東御市で準高地合宿を敢行。今月5日までの東京都シニア春季記録会では200メートル背泳ぎで19年世界選手権銅メダル相当の好タイムをたたき出した。

平井コーチも「予想以上でした。私も4年ぶりにスッキリした」とにっこり。萩野も「4泳法すべてで伸びしろがある。新しい可能性が見えた大会だった」と手応えを口にしていた。

エントリーした5種目は日本選手権で日程が重なっているものもあるために、出場可否は直前の判断となる。それでも5種目エントリーは自分自身に対する期待と自信のあらわれといえる。