最初の決勝種目として行われ、井狩裕貴(20=イトマン近大)が自己ベストの4分11秒88で2位に入り、この種目2枠目での東京オリンピック(五輪)代表に内定した。

試合後のインタビューでは「4分10秒を切ることを目標にしていたので、物足りなかった。決勝は端っこでのレース(第1コース)になってしまったんですけど、自分の泳ぎをしようと思った。(瀬戸からは試合後)『やったね』という感じで声をかけられた。東京五輪では、このタイムじゃ戦えないと思うので今後しっかり。前回は金と銅なので、僕もメダルを取れるように頑張りたい」とコメントした。

残り1枠の争いは予選2位の宮本一平、高校3年の小方楓、田淵海斗、本多灯と井狩の混戦模様となっていた。いずれも派遣標準記録4分15秒24を突破する力がある中、井狩が背泳ぎの終盤から瀬戸に次ぐ2番手になり、得意の自由形で宮本らを突き放した。

全体1位は、予選でもトップだった瀬戸大也(26=TEAM DAIYA)で4分9秒02。19年の世界選手権で金メダルを獲得し、代表には内定していた。また、この種目で16年リオデジャネイロ五輪金メダルの萩野公介は欠場し、ほか3つの種目に専念した。