テコンドーの15年世界選手権女子57キロ級金メダリスト浜田真由(26=ミキハウス)は「リラックス」を心掛け、今を過ごす。3大会連続の代表に内定している東京オリンピック(五輪)へ向けての練習は、制限を余儀なくされる。外出も自粛で、競技には集中できない。アスリートとしてもどかしい日々を余儀なくされる中、元世界女王には割り切れる強さがある。

   ◇   ◇   ◇

-現在の練習環境は

浜田 自宅待機し、1日1時間程度の運動以外は、ほとんど休憩をしてます。自宅ではコンディションを整え、タイヤを使い、少しトレーニングをするくらいです。今は考えることはやめて、リラックスしています。

-昨年2月には長年、悩んでいた右足付け根の関節を手術。2月の東京五輪の代表最終選考会も本調子に遠かった。その中で、東京五輪が延期に決まった

浜田 あまり深く考えないようにしながら、事実としてしっかり受け止めています。

-五輪の延期を聞いた時は

浜田 初めはどうなるのか気になっていましたが、中止ではないと聞いた時の感情の変化はあまりなかったです。期待と責任にしっかり応えたいと思っています。

-五輪は「集大成」と位置付けている

浜田 これまでの自分のテコンドーを大舞台で試して、答え合わせができたらと思います。そして悔いが残らないように出し切りたいです。

-五輪の目標は

浜田 1戦1戦最後まで勝ち上がることです。必要なのは当たり前のことを当たり前に行うことです。

-新型コロナウイルスに打ち勝つべく、耐える日々を過ごす人たちへのメッセージ

浜田 それぞれの状況により大変さも変わってくるとは思います。私に出来ることは自宅待機し拡大を抑えることでした。いろいろな思いがあると思います。まだ安心と言えるには時間がかかると思いますが、たくさんの人を思い出して頑張っていきましょう。【聞き手=上田悠太】