女子テニスで、世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が17日(日本時間18日)、28日に開幕する4大大会、ウィンブルドンから正式に欠場した。ウィンブルドンのエントリーリストの大坂の名前に、欠場を表す取り消し線が引かれた。

大坂の所属事務所も「欠場する」と明かし、「なおみは、現在、友人や家族との時間を過ごしている」と、休養中だとした。そして「東京オリンピックには準備万全で、母国のファンの前に戻ってくることを楽しみにしている」と、東京五輪に出場することを、初めて明かした。

女子テニスツアーの日程や、大坂のエントリーを考慮すると、東京五輪が復帰の舞台となることが濃厚だ。7月24日開幕の東京五輪の会場は有明テニスの森公園で、コートは大坂の最も得意なハードコート。4大大会に優勝した全豪、全米もハードコートだ。

7月10日に閉幕するウィンブルドン以降、東京五輪までの期間、ハードコートのツアー大会は1大会しか予定されていない。プラハで行われる同大会は、ツアーで最も規模が小さく、大坂が拠点とする米国から、わざわざ出場するとは思えない。復帰するとすれば、五輪が初戦で間違いない。

大坂は、5月30日に開幕した全仏前に、「選手の精神的なケアがおろそかにされている」として、大会の記者会見を拒否することを宣言。1回戦勝利後、会見を拒否し、罰金1万5000ドル(約165万円)を科された。

その後、2回戦を棄権した。自身のSNSで、4大大会に初優勝した18年全米以降、うつで悩んでいたことを告白。多くの報道陣の前で話すことに不安を覚えてきたとした。そして、当分の間、休養することを明かしていた。