女子テニスで世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が東京オリンピック(五輪)で復帰する。

6日、マネジメント会社を通じて、自身のコメントを発表し、「東京オリンピックは出場します。なぜなら、日本は私が生まれた国であり、大切な母国だからです」と、五輪出場を明言した。

大坂は、5月に開幕した全仏で、「選手の心のケアがないがしろにされている」と、記者会見の拒否を宣言。1回戦勝利後、会見を拒否し、1万5000ドル(約165万円)の罰金を科せられた。

2回戦前に、18年全米優勝以降、うつ状態に悩んできたと告白し、2回戦を戦わずに棄権した。その後、「少し休む」と、現在行われているウィンブルドンも欠場し休養。拠点とする米国で、家族や友人と過ごしていたという。

大坂は、16年の全豪で4大大会の本戦にデビューして以来、「東京五輪に日本代表として出場することが最大の夢」と、ことあるごとに話してきた。弊紙の単独インタビューには「自分の中で五輪は4大大会より上。世界中のスポーツ選手が目指すところ」と、出場への意欲満々だった。

大好きな日本で、五輪会場の有明テニスの森公園は、最も得意とするハードコートだ。苦手な赤土や芝よりも、ずっと心の余裕を持って挑めそうだ。コメントの全文は次の通り。

 

皆さん、こんにちは。

皆さんのあたたかいサポートに感謝しています。

最近は、少しずつですが、気持ちを整理しています。私にとって、自身のメンタルヘルスの状態を告白するのは、とても勇気のいることでした。この問題には、これからも向き合い続けていかなければならないと思っています。

ウィンブルドンは欠場させていただきました。東京オリンピックは出場します。なぜなら、日本は私が生まれた国であり、大切な母国だからです。日本での思い出はたくさんあり、私の生き方や考え方に影響しています。

今回、日本代表としてオリンピックに出場できることに誇りを持っております。このような状況で東京オリンピックの開催に携わっている日本をはじめ、世界中の医療関係者の方々に心から敬意を表します。

オリンピックは、全力を尽くします。

母国日本の皆様と、この星の全ての皆様に、感謝と愛を込めて。

 

大坂なおみ