東京オリンピック(五輪)の聖火をギリシャから運ぶ特別輸送機が18日、東京・羽田空港からアテネに向けて出発した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、19日に予定される引き継ぎ式は簡略化。17日夜に大会組織委員会の森喜朗会長、式の中でリレーを行う予定だった野村忠宏さん、吉田沙保里さんらの出国も取りやめになった。

特別機を共同で運航するのは、日本航空と全日空。聖火のピクトグラムが入った特別デザインで、機体前方には史上初めて両社のロゴが並んだ。予定された出発式も中止となり、機長らクルーだけを乗せた特別機は日本航空と全日空の地上職員や整備士らに見送られてギリシャに向かった。

アテネで引き継がれた聖火は、特別機に乗って20日に宮城・自衛隊松島基地に到着予定。東日本大震災で被災した宮城、岩手、福島の3県で「復興の火」として展示された後、26日に福島・Jヴィレッジで聖火リレーがスタートする。