東京オリンピック(五輪)・パラリンピック聖火リレーは28日、25日に開始した福島県に続いて、栃木県でスタートした。

最初の区間となった足利市の第1走者はタレントの勝俣州和(56)。足利市総合運動公園陸上競技場のトラックを笑顔で手を振りながら走り、次のランナーに聖火をつなぐトーチキスでは「1、2、3、ダ~ ! 」と、アントニオ猪木氏の掛け声で盛り上げた。

「一生に1度あるかないか、のこと。楽しかったです。ご縁のある町の代表だと思っていたので、多くの方が、自分の走りを見て、元気になってくれれば良いなという気持ちでした。(トーチキスは)元気にするのはアントニオ猪木さんかなと。でも掛け声は静かめに、のどの奥のほうでハスキーに出しました」。飛沫(ひまつ)防止も考慮した。

勝俣は同市内の障がい者施設での交流や、日本ワインで有名なココ・ファーム・ワイナリーの収穫祭、足利尊氏公マラソン大会などに参加してきたこともあり、2010年(平22)からは「あしかが輝き大使」として活動している。

聖火ランナーへの準備を問われると「9カ月前からトイプードルを飼ったんです。家のまわりを散歩するだけだと言われていたのですが、走らせてみたら1日10 キロ くらい走るんですよ。なので、雨の日以外が毎日、犬を一緒に10 キロ 走っていました。今日は200メートルくらいと聞いていたのに、80メートルくらいしか(距離が)なくて…。もっと走りたかった」と周囲を笑わせた。

栃木県初日は、最終区間の那須烏山市まで、8市町で聖火をつなぐ。