東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は28日、聖火リレーに関するオンライン会見を行い、初めて観覧者が密状態だったことを認めた。栃木県のスタートとなった足利市。第1走者のタレント勝俣州和が、第2走者に聖火をつないだ直後の足利市総合運動公園陸上競技場南側ゲート付近と、ゴール地点の足利市役所前付近の2カ所と説明した。

組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「避けなければいけない密が発生したと認識しています。特に、前後を含めてかなり詰まった状態で一部の方にご観覧いただいてしまった」。競技場内は観覧を制限していたが、タレントを少しでも見ようと近くに集まったことが原因と分析。「著名人ランナー走行スロットについては観覧いただけない周知の重要性をあらためて認識しまして、今後とも都道府県実行委員会と緊密に連携の上、対処にあたりたい」と対策強化を図る。

また、走者と並走する観覧者が多かったことも報告し、危険回避のための協力を呼びかけた。