日本トライアスロン連合(JTU)の大塚眞一郎専務理事が8日、東京・お台場海浜公園周辺で同日に開かれた日本選手権のコロナ対策について自信をのぞかせた。

「アウトドアのエリート競技では、コロナ後の日本で初めてのレースができた。密になるエリアを無観客にするトライをしましたけど、大成功です」。来夏の東京オリンピック(五輪)でも参考になると太鼓判を押した。

五輪本番でも会場となるお台場海浜公園内に、報道関係者やPCR検査を受けた選手、スタッフのみが入場できるエリアを設けた。バイクやラン競技のコースになった沿道では、あらかじめ見物客が集まることを想定。密にならないよう観客の列を広げたり、ファンには声は出さず拍手のみで応援するよう求めた。

知恵を絞って作成したきめ細かなコロナ対策には、選手の評判も良い。男子の部初優勝したニナー・ケンジ(27=NTT東日本・NTT西日本)は「ヨーロッパよりも、日本の方がソーシャルディスタンスがよくできている」。女子の部で優勝した上田藍(37=ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)は「大会関係者の方々が選手に感染リスクがない状況を作ってくれて、より安全に大会を開いてくれた」と感謝した。

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の関係者も足を運び、沿道の様子や大会運営をチェックしていた。五輪でも大きなモデルケースになるかもしれないと期待を膨らませる大塚氏は「アウトドアでも開催できるんだということを証明できた。来年はさらにこの形をブラッシュアップしていきたい」と話した。【平山連】