【6月昇格→初勝利】阪神森木大智「そこは絶対。圧倒的に抑えたい」/連載〈13〉

21年の阪神ドラフト1位で入団し、今季2年目を迎える森木大智投手(20)。昨季は1軍で2試合に先発も、白星はなりませんでした。今季の絶対目標は「初勝利」。昨秋からのリハビリを続けてきた首の張りからも復帰し飛躍を誓う1年。悔しかったことや自身が感じる成長、オフのリラックス方法などなど、若き右腕がざっくばらんに明かしてくれました。

プロ野球

◆森木大智(もりき・だいち)2003年(平15)4月17日生まれ、高知県土佐市出身。蓮池小1年時にソフトボールを始め、3年時に「高岡第二イーグルス」で軟式野球を始める。高知中では3年時に春夏の全国大会を制覇。軟式で150キロを計測してスーパー中学生と話題を呼んだ。高知では1年春からベンチ入りし、同年夏からエース番号1。甲子園出場はなし。昨季は2試合先発も未勝利。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。

「ピースになれればいいかな」

――昨年10月のフェニックスリーグは、首の張りで離脱。リハビリ中、理想は3月に実戦復帰して「6月くらいに救世主になれるよう1軍で頑張りたい」と

森木交流戦前で、先輩たちが結構疲れてくる時なのかなと思いました。そこで僕が上がって勝って、勢いに乗って『アレ』に貢献できるように。そのピースになれればいいかなと。

――先発、中継ぎ問わず?

森木もちろん僕の中では先発したいです。でも岡田監督の方針もある。何でもいける準備というのは僕はしているつもりです。

――3月に実戦復帰。6月を目指して順調に進んでいる?

森木そうですね。今まで考えてきた取り組み、ケガの時も考えてやってきたことが、少しずつですけど、でき始めている。リハビリ段階でも、球数が増えても症状なく投げられているというのは、僕の中ではすごくいいこと。

――リハビリ中はフォーム改良も。ケガ期間で良くなった部分もある?

森木結構前々から思っていたんですけど、胸郭とか胸椎の伸展とか、そのへんの体幹部分の柔らかさというのが、全然出なかった。そこの柔軟とかストレッチをとにかくやって。だいぶ、そこの動きが出てきたんで、疲れなく投げられているのもありますし。いいボールも少しずつ増えているので、いいかなと思います。

――良くなったのは、球速的なものか、質的なものか

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