【金言】DeNA伊勢大夢 シンプルを極めた小谷正勝氏のひと言で覚醒/連載〈12〉

3月に行われたWBCでは、侍ジャパンが3大会ぶりに世界一を達成しました。3年後に予定される次回大会に向け「勝利の方程式」を任される可能性があるのが、DeNA伊勢大夢投手(25)。プロ3年目の昨季、両リーグ最多の71試合に登板し、数々のピンチを救って、「伊勢大明神」と呼ばれました。鉄腕、に飛躍の裏側、自身の投球論、侍ジャパンへの思いなどを聞きました。

プロ野球

◆伊勢大夢(いせ・ひろむ)1998年(平10)3月7日、熊本県生まれ。九州学院では3年春夏に甲子園出場。明大ではリーグ戦通算22試合で4勝4敗、防御率2・89。19年ドラフト3位でDeNA入団。20年6月20日広島戦でプロ初登板。昨季、監督推薦でオールスターに初選出。昨季まで通算143試合に登板し、6勝5敗1セーブ49ホールド、防御率2・02。183センチ、94キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸9200万円。

「いつかは一緒に」

――WBCはどのように見たか

伊勢ダルビッシュさん(パドレス)とか、僕が小さい頃から活躍されてる選手もいれば、同世代や年下の選手も多かったですし、その身近な選手がダルビッシュさんとかと一緒にやってるのを見て、すごい光景だなと。憧れの場所でいろんな思いでプレーしてるんだろうなっていうのは感じましたね。

――九州学院の2学年後輩のヤクルト村上ら、身近な選手が日の丸を背負って、戦ってる姿はどう映ったか

伊勢村上は東京五輪にも出てましたし、オリンピックだと(明大の同期で広島の)森下もそうですけど、一緒にやってきた選手が日の丸を背負ってるのはうらやましいというか、すごいなっていう感じと、いつかは一緒にやれたらいいなっていう思いはやっぱりあります。

23年も開幕から好調。勝ちゲームの終盤にドッシリと居座っている=2023年4月16日

23年も開幕から好調。勝ちゲームの終盤にドッシリと居座っている=2023年4月16日

――昨季は両リーグ最多の71試合に登板し、防御率1・72と安定したが、侍ジャパンへの選出はなかった

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。