【2度目の山田陽翔】64歳の田村藤夫さん、所沢の山道で45歳差のぶら下がり取材!

田村藤夫氏(64)の「プレミアムリポート」は西武のドラフト5位、高卒ルーキー・山田陽翔投手(19=近江)へのインタビューです。山田投手へのインタビューは西武に入団まもない春先に続き2回目です。今回は練習後の移動しながらの短時間での取材となりましたが、久しぶりに聞けた山田投手の肉声からは、プロの環境にも慣れ、前向きな雰囲気を感じることができました。

プロ野球

◆山田陽翔(やまだ・はると)2004年(平16)5月9日生まれ、滋賀県出身。小学校1年から軟式野球を始める。中学時代は硬式の大津瀬田ボーイズでプレー。中3時の世界少年大会で優勝。近江では1年夏からベンチ入り。甲子園には3度出場し、2年夏4強、3年春準優勝、同夏4強。父斉さんは東邦の捕手で、92年夏の甲子園4強。74年夏の金属バット採用後では歴代3位となる甲子園春夏通算115奪三振。22年ドラフト5位で西武入団。今季はイースタン・リーグ3試合に登板し、0勝0敗、防御率5・87。趣味はアニメ鑑賞。175センチ、85キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸700万円。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

「歩きながらでもいいっすか」

田村氏お疲れさま。

山田あっ、お疲れさまでした。

田村氏練習は終わったのかな?

山田はい、終わりました。

田村氏ちょっとだけ話を聞かせてもらるかな?

山田はい。歩きながらでもいいっすか。

田村氏いいよ。今季終わってみて、プロ1年目はどうでしたか? 2軍の試合を見に行ったんだけど、山田君はその時はいなくて。

山田はい。

田村氏あれ、どこ行ったんかなと思って。3軍にいたんだよね。

山田はい。

田村氏たくさん投げた?

山田まあ、それほどたくさんは投げませんでした。無難な感じでした。

田村氏この1年間、なにか新しい球を覚えたとか、変化はあった?

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。