【池袋西武~ベルーナドーム・前】32キロ歩き聞く「私のライオンズ論」/連載〈8〉

唐突ながら、やたらと歩きました。11月23日に東京・池袋の西武池袋本店から出発し、目的地は32キロ先、取材を担当する埼玉西武ライオンズの本拠地ベルーナドーム。SNS上で呼びかけた獅子党に直接お会いし「いまライオンズに何を思いますか?」と尋ねながらの西武線沿線さんぽ。出会えたのは大人だけで60人超。60人60色のライオンズ論。全3回の、まずは序盤戦をお届けします。

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西武池袋本店前を朝8時に出発、同時に西武の特急ラビューも出発

西武池袋本店前を朝8時に出発、同時に西武の特急ラビューも出発

■SNSと現実

祝日の朝8時ちょうどに西武池袋本店を出発した。SNSで事前告知はしたものの、ふたを開けてみれば誰とも話せず所沢~、なんてことも十分ありうる。

フォロワーは1・3万人を超えた。でもSNSはSNS。現実世界は現実世界。所沢駅近くに住む友人家族が「子どもたちと旗振って待ってるよ~」とLINEしてくれたのがありがたき〝保険〟だ。

師走も近いのに、この日の予想最高気温は18度。理解不能。半袖1枚で十分。北海道でおなじみ「セイコーマート」のTシャツを着る。そんな服装もSNSにアップ。駅構内を歩いて、西口地上に出た。

おしゃれな立教大学前を通過する。「時間的にも田無くらいまでは誰とも会えずに進むのかな~」と勝手に想像していた、そんな朝8時過ぎ。

要町の交差点近くで自転車の男性に「日刊スポーツの金子さんですか?」と尋ねられ、たぶん不審に動いた私。自分で企画しておきながら、最初の最初はやっぱり焦る。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。