【監修:金子真仁】埼玉西武ライオンズ選手名鑑 み~んな140文字で読める!/中編

今年も日刊スポーツの「プロ野球選手名鑑」が紙、アプリの2種で発売されました。23年担当記者としての最後の任務で、ライオンズの選手の「ひとこと」を編集しました。ただ、スペースの都合上、本当に「ひとこと」しか書けない選手も。それならここで書きましょう。昨年も在籍した全選手に、Xと同じ140文字での「ひとこと」を。全3回でお届けする中編です。

プロ野球

61.平良海馬投手投げる表現者。先発転向志願、野球から離れたYouTube発信、申告敬遠の申告、データゆえの高め直球多用…今年はどんな新機軸が。クイック投球も「足を下げた時の場所は結局一緒だから別に足上げなくても」との理由。そんな合理主義が礎になるフィールディングはゴールデングラブ賞の有力候補に。

69.水上由伸投手にぎやか男は新人王を獲得した22年オフ、調整に戸惑った。キャンプから球が走らず、シーズンでも精彩を欠き、契約更改後の会見では「何もしてない」とただ唇をかむばかり。「僕なりにプライドあるんで」と雪辱に燃える。大学時代を過ごした香川にはお気に入りのうどん店が。添える天ぷらはちくわ派。

70.豆田泰志投手ブルペンで遊び半分で投げていた「山本由伸風のフォーム」を球団スタッフ武隈祥太氏に「やってみれば」と助言されたことで野球人生が変わった。「伸びる」と評判の直球はホップ成分の最大値が65センチを超える勝負球で、一躍未来のクローザー候補に。埼玉・越谷出身で、ソフトバンク三森は兄の友人。

111.斉藤大将投手需要多い変則左腕はトミー・ジョン手術から2軍復帰を果たすも、支配下再復活までは至らず。1軍入りへもう1つの「何か」を。中学時代から騒がれたかつてのドラ1は、母校明大ではいまだ一目置かれる存在。とはいえ呼び名は本名の斉藤「ひろまさ」ではなく斉藤「たいしょう」なのはどこでも変わらず。

112.粟津凱士投手こちらもトミー・ジョン経験組。厚くなった身体からの腕のしなりは強く、フェニックス・リーグでの無双ぶりも合わせ、球威はすでに1軍級。ケガに細心の注意払い、呼ばれる時を待つ。先輩後輩やチーム内外、分け隔てなく礼儀正しい好青年。元日に結婚。直後に被災した同期牧野にすぐ連絡する優しさも。

113.伊藤翔投手同じくトミー・ジョン手術組。リハビリ終えた昨季はシーズン通して2軍で30試合に登板。年明けから誰より丹念にフォームを作ったが、終盤に防御率が悪化した。千葉・横芝敬愛高を卒業後「1年でNPB」を狙って四国IL・徳島へ。同じ流れでNPBを目指す若者が増えてきた。野球人生かける1年に。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。