【監修:金子真仁】埼玉西武ライオンズ選手名鑑 全員「X」と同じ140文字で/後編

今年も日刊スポーツの「プロ野球選手名鑑」が紙、アプリの2種で発売されました。23年担当記者としての最後の任務で、ライオンズの選手の「ひとこと」を編集しました。ただ、スペースの都合上、本当に「ひとこと」しか書けない選手も。それならここで書きましょう。昨年も在籍した全選手に、Xと同じ140文字での「ひとこと」を。全3回でお届けする最終回です。

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5.外崎修汰内野手高橋光成から選手会長を引き継いだ。口数多くないものの情にあふれ、背中と慈愛で獅子を引っ張る。富士大学時代の恩師は「山川は努力家、外崎は天才肌」と評する。昨季も腰の疲労蓄積を逃がしながら無事完走。動きの多いセカンドで今年も動き回る。修汰の名はバスケ好きの両親の「シューター」に由来。

6.源田壮亮内野手童心忘れない、いたずら好きキャプテン。「たまらん」遊撃守備の神髄は昨年7月、神戸→大阪→北九州→福岡と5試合4球場の長期ロード。特に難しいとされる北九州で美技連発し、9回裏は難打球を3つ処理。松井監督も絶賛した。今秋ドラ1候補明大・宗山の遊撃守備も早くから認知するなど見聞も広い。

8.渡部健人内野手堂々の振る舞いと視野広いヒーローインタビューの技術は、若くしてチームトップクラス。豪快な打球と明るいイメージの半面、繊細で生真面目なキャラも併せ持つ。好きなラーメン断って筋トレに励み、お立ち台増やしたい。実家は横浜の動物園「ズーラシア」のそばで小学校6年間の遠足は全てズーラシア。

10.佐藤龍世内野手兄貴分と慕う森友哉(現オリックス)が付けた背番号10を引き継いだ次代リーダー候補。第3捕手の機会さえ愚直に求めた1年前から、今や不動の三塁を目指す立場に。自覚もより高まる。ヒップホップが好きで冬は実家厚岸の牡蠣むき作業のBGMに、シーズン中は室内練習場での打撃のBGMに響かせる。

31.平沼翔太内野手DeNAバウアー、楽天松井、ノーノー寸前の楽天滝中…と難敵からの3本が印象的だった昨季。元日に結婚発表しステージ上げたい1年に。西武への移籍直後、不安もあった時期に外野応援席に見えた黄色い「ひら沼」のTシャツに勇気もらう。敦賀気比で甲子園優勝投手。後輩長谷川はフォームをマネした。

32.山村崇嘉内野手開幕スタメン遊撃を任されながらも安打が出ずにそのまま2軍落ちし、シーズン最後の2戦連発でファンに未来示した。独特なヒジの使い方からしなやかなライナーを飛ばす。東海大相模ではエースを張った逸材で実は今でも球種豊富。小学生の頃から英会話に親しみ外国人選手ともコミュニケーションが弾む。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。