【金子真仁】あの選手から不意打ちの年賀状 素朴な手書きの背景を思うと…感極まれり

新年あけましておめでとうございます。今年も「日刊スポーツ・プレミアム」をよろしくお願いいたします。1年間の西武担当を終え、心機一転の2024年。久しぶりに東京・築地の日刊スポーツ本社に出社すると、そこにはまさかまさかの…。

プロ野球

■レターボックスに数枚

新聞社で働いていると、あまり曜日感覚がない。1月2日だけは新聞が一切出ないから、1月1日はオフィスにも誰もいない。

西武担当の任務を終え、新年からは本格的にアマチュア野球の取材に動いている。1月5日、早稲田大学野球部の取材を終え、東京・築地の本社に上がった。「今年もよろしくお願いします」が飛び交い、まだ少しは年賀ムードが残る。

外勤記者は経費精算の時くらいしか、オフィスに行かない(ような気がする)。久しぶりにレターボックスを開ける。年賀状が何枚か届いていた。

12月分の経費精算を済ませてから「そういえば、ちゃんと見なきゃ…」と傍らに置いていた年賀状に視線を移す。

そのうちの1枚は、太い文字で宛名が手書きされていた。「美文字」と呼べる感じではないけれど、書き手の思いがしっかりと伝わる。誰だろう。

裏返す。

見入った。

まさか。

ゾクッ。

鳥肌が立つ。

感情がわき出る。

本文残り86% (2429文字/2835文字)

1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。