【金子真仁サンフランシスコ編Ⅰ】名もなき道がオロロンラインを超える/連載〈20〉

旅が好きです。日本の全市区町村の97・3%を踏破済みです。かけ算の世の中、野球×旅。お気楽に不定期で旅します。題して「野球と旅をこじつける」。仕事で奇跡的にロサンゼルスへ行ったばかりなのに、今度は遊びでサンフランシスコへ。円安なんて知るか。全3回でお届けしますが、やっぱり円安は怖かったです。今回は前編。

プロ野球

■サンマテオ・ヘイワードブリッジ

一生忘れない光景が旅の最後に待っているなんて、ただの小説である。事実は小説よりなんちゃら。旅の序盤に、いきなりクライマックスはやって来る。

山口県の角島大橋とか沖縄本島の古宇利大橋とか宮古島の伊良部大橋とか、絶景の橋は日本にもいろいろあるけれど、さすがアメリカ、スケールが違う。

サンフランシスコ湾の上をなだらかにじっくりと上っていって、頂点から割と急なカーブを描きながら水面ぎりぎりまで下っていく。朝6時5分、日の出と重なったのも奇跡だ。

湾上の約11キロを美しく横切るサンマテオ・ヘイワードブリッジ。

かつては世界最長の橋だった時期もあるそうだ。日本でいうならば「沖縄っぽい絶景」の最上級で、沖縄のほぼ全ての絶景をしのいでいる(強いていえば石垣島あたりに互角の絶景が)。

一生忘れないだろう。胸の高鳴りも含めて。ワクワクドキドキだけじゃなく、生存本能の高鳴りも。いま俺は、アメリカで運転している―。

昨年の12月に決めた。「5月にサンフランシスコに行く」。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。