【金子真仁の獅子担日記13】完璧で衝撃的「ビッグチェーン打線」を推したい

5月、新緑の季節。西武の本拠地ベルーナドームも底冷えから蒸し蒸しへの移り変わり、最高の季節です。チームは交流戦前のここをどうしのぐか。首脳陣の腕の見せどころでもあります。月3回の獅子担日記、5月の前編です。

プロ野球

■5月1日(金)

ZOZOマリンにはチームより先に着いた。西口文也監督(53)を先頭に球場入りする選手たち。この日から1軍に復帰するタイラー・ネビン内野手(28)の姿もあった。

正面からやってくるネビンと目が合った。「オハヨウゴザイマス」と口が動き、何より視線が強く、かつ柔和だ。

2軍、3軍で過ごすネビンを眺めながら、少しばかり変化を感じていた。去年のようなオープンさがない。取材の質問にも、少し気をつかわなくてはならない空気を感じた。「そりゃ2軍にいればね」とチーム関係者。だからこそ、ネビンの視線に温かみが戻ったことはいいことだ。

山村崇嘉内野手(23)に〝通訳〟してもらいながらネビンは円陣の声出しも務め、試合ではいきなり打ちまくった。佐藤爽投手(23)がプロ初登板初先発を迎えた大事な試合。チームとしては3年ぶりの1試合20安打。ありあまるほどに若者を助けた。

「20安打は素晴らしいし、ツゲもあまり試合に出ていない中で今日3安打って素晴らしいし、ほとんどの選手がヒットを打ったのはいい要素。サトウも素晴らしいデビューだったね」

自分のことよりも周りのハッピーをコメントしたネビンに、今後への期待が高まった。

5月1日ロッテ対西武 3回表西武2死、タイラー・ネビンは左越えにソロ本塁打を放ちチームメートとエルボータッチ

5月1日ロッテ対西武 3回表西武2死、タイラー・ネビンは左越えにソロ本塁打を放ちチームメートとエルボータッチ

■5月2日(土)

朝に日刊スポーツ・プレミアムで「甲斐野央 絶望のフルベース」の記事を公開した。

こういう日はだいたい、試合でキーマンになるのはなぜだろう。1点差に迫られた7回2死一、二塁のピンチ。甲斐野はやはりマウンドに送られた。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。