【さよならプロ野球】西武田村伊知郎「深い落とし穴」抜け出し、野球人生第2章は韓国へ

今年も親しんだチームのユニホームを脱いだ選手たちがいます。引退した人もいれば、海外に新たな道を見つけた人も。オフ恒例の「さよならプロ野球」を12球団ごとにお届けします。

第4回は西武田村伊知郎投手(31)。

プロ野球

◆田村伊知郎(たむら・いちろう)1994年(平6)9月19日、神戸市生まれ。報徳学園では1年夏、2年春に甲子園出場し、1年夏は4強進出。立大を経て16年ドラフト6位で西武入団。17年5月9日日本ハム戦で初登板。21年は9月にプロ初勝利、10月に初セーブ。24年から背番号を20に変更。173センチ、86キロ。右投げ左打ち。

11月12日、トライアウトで力投

11月12日、トライアウトで力投

22年2月6日ロッテ戦、高知・春野のマウンドは…

前西武の田村伊知郎投手(31)には深い穴だった。

22年2月6日、高知・春野でのロッテ戦だ。

「佐々木朗希が先発して、国吉さんもリリーフで。その後に僕。春野のマウンド、硬くないんです。だから2人が踏み込んだ左足がめっちゃ掘れていて。落とし穴になっていました」

190センチ台の2人の後に、173センチの田村が投げる。2人のかかとが田村のつま先と重なる。

「まっすぐは足元の環境でだいぶ変わるんです」

だから変化球を多投。登板後には「もっとまっすぐを見たかった」との声も聞いた。

誰も田村の事情は知らない。

17年2月、南郷春季キャンプ 前年にドラフト6位指名され春季キャンプのシート打撃で好投

17年2月、南郷春季キャンプ 前年にドラフト6位指名され春季キャンプのシート打撃で好投

荒れる足元、懸命に合わせる日々

ほぼリリーフで通算150試合。きれいなマウンドで投げた記憶はほとんどない。荒れる足元に日々、懸命に合わせてきた。

「マウンドごとの得意不得意の感覚をそもそも作らないように。気になって腕振れなくなって打者と戦えなくなるのが一番最悪なんで」

黙々と投げ、絶体絶命を脱したら思い切りほえた。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。