【巨人】会田有志3軍新監督が説いた時間の大切さ…孤独になってどれだけやれるか

2026年1月、主に育成選手で構成される3軍の新年がスタートしました。川崎市のジャイアンツ球場で合同自主練習がスタート。2016年の設立から10年がたち、今季は新たな指揮官に会田有志監督(41)が就任しました。この日、練習開始前の円陣で手にしたのは1つの砂時計でした。その真意とは―。チームの勝利に貢献する若手育成を任された新監督のインタビューです。

昨年の契約更改で3軍について問題提起した丸佳浩外野手(36)と話した「取材後記」とあわせてお届けします。

プロ野球

★会田監督が語った主な内容

  • 育成選手への訓辞で砂時計を見せた狙い
  • 量も質も両方大事 そう考える理由とは
  • 目指すはライオンや象 平均的な動物ではなく

◆会田有志(あいだ・ゆうし)1984年(昭59)1月30日、埼玉県出まれ。佐野日大3年でエースとして夏の甲子園出場。1回戦の波佐見戦で6回1失点、2回戦明豊戦は7回2失点。中大に進学し、3年春には5勝、秋は4勝。25年ぶりの優勝、最優秀投手賞を獲得した。05年大学・社会人ドラフト7巡目で巨人に入団。父は元ヤクルトの会田照夫投手で、06年4月25日横浜(現DeNA)戦でプロ野球史上初の親子勝利を達成した。09年に引退し、数球団のオファーも断り、翌10年からは弱冠25歳にして巨人のトレーニングコーチに。1軍通算37試合、3勝2敗7ホールド、防御率2・88。右投げ右打ち。

05年11月18日、ドラフト7巡目で巨人に指名された会田はヤクルトで活躍した父の照夫氏の写真を持ち笑顔

05年11月18日、ドラフト7巡目で巨人に指名された会田はヤクルトで活躍した父の照夫氏の写真を持ち笑顔

巨人会田有志・3軍監督が合同自主トレ開始の円陣で選手達に見せた砂時計

巨人会田有志・3軍監督が合同自主トレ開始の円陣で選手達に見せた砂時計

「これだけ毎日毎日、砂は落ちている…響いてくれたらいいな」

―育成練習の訓示で砂時計の話をされていた

はい。与えられた時間というのは同じようにプロ選手ではありながらも、育成と支配下では明らかに違うので。

一番何がわかりやすいかといったら砂時計じゃないですか。だから砂時計をみんなに見せて、これだけ毎日毎日、砂は落ちているという話をしました。響いてくれたらいいなと。

―砂時計の話は今年はじめてされましたか

はじめてですね。(クラブハウスの)サウナから持って来て。みんなの前に置いて「こうして砂は落ちて、今から始まっているんだから」と。

普通の練習メニューは平等で、同じメニューが繰り返されていくんですよね。その中で朝と練習終わってからが…だから、それを無駄にしないように、孤独になってどれだけやるかが大事だよという話をしました。62人いるわけで。

20年10月7日、DeNA戦前に練習参加した、左から巨人山川、横川、杉内2軍投手コーチ、会田3軍投手コーチ

20年10月7日、DeNA戦前に練習参加した、左から巨人山川、横川、杉内2軍投手コーチ、会田3軍投手コーチ

「平均的じゃなく一芸に秀でる選手」を!

―改めて3軍を指揮する立場になって、一番の課題、変えるべきところは

まずは平均的な選手じゃなくて、一芸に秀でる選手。一芸に飛び抜けるということはアピールできるということじゃないですか、首脳陣に。そこで目立たないと、(1軍に)上げてもらえないので。いかに目立つかなので。その一芸に秀でた選手をまずはアピールするということが大事だと思います。

ただ守備に関してはマストだと思いますよ。守備は一軍レベルがマストなので。

―守備プラスなにかが必要

守備の中でも肩があるわけじゃないですか、レンジだってある。守備マストでありながらも、一芸にどう秀でるか、そこが大事だと思います。

22年6月、巨人駒田3軍監督(左)、川相ファーム総監督(左から3人目)、桑田投手チーフコーチ(同2人目)と話す会田巡回トレーニング統括

22年6月、巨人駒田3軍監督(左)、川相ファーム総監督(左から3人目)、桑田投手チーフコーチ(同2人目)と話す会田巡回トレーニング統括

駒田前監督のいいところを残しながら

―去年までの指導方法において一芸を伸ばそうという方針は掲げていたか

掲げてはいましたね、一応。ただそれを明確にしてどうやっていくか、そこが重要だと思う。(前監督の)駒田さんがやってきたことをちゃんと尊重して、いいところを残しながらどうやっていくか、そこが重要です。

―明確にするというのは、そういうシステムを導入したということですか

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2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて17年。25年4月に初の異動で野球部へ配属となりました。競技経験はありませんが、現在は息子が通う少年野球チームで“球拾い”コーチとして奮闘中。記者としても、様々な話題を拾います。ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。クラフトビール好きです。