【かなだいの言葉〈FD編〉】「運命的だった。ここに来るために…って」

フィギュアスケートで2年に1度行われる団体戦「世界国別対抗戦」は14日、東京体育館で大会2日目を迎えました。

アイスダンスのフリーダンス(FD)では、3月の世界選手権11位の村元哉中(30)、高橋大輔(37)組(関大KFSC)が登場し、自己ベストの116・63点をマーク、4位だったリズムダンス(RD)との合計195・01点でも自己最高スコアを上回りました。高橋が2007年世界選手権の男子シングルで、日本勢初の表彰台となる銀メダルを手にした会場で、演じたのは同じ「オペラ座の怪人」。運命的なつながりを2人で感じながら、結成3季目の集大成の作品を滑り、演じ抜きました。

演技後の思いを「かなだいの言葉」としてお届けします。

フィギュア

〈世界国別対抗戦〉◇4月14日◇東京体育館◇アイスダンスFD

かなだいFDギャラリー

【FD成績】


順位名前アイスダンスFD
1マディソン・チョック/エバン・ベイツ(米国) 138.41
2シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファッブリ(イタリア)132.34
3パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ(カナダ)      128.48
4エフゲニア・ロパレバ/ジョフレー・ブリソー(フランス) 118.52
5村元 哉中/高橋 大輔(関大KFSC)           116.63
6イム・ハンナ/クァン・イェ(韓国)           109.27
アイスダンスFD 村元・高橋組に声援を送る日本チーム

アイスダンスFD 村元・高橋組に声援を送る日本チーム

「フリー前に、久しぶりに大ちゃんのオペラ座見よう、って」

――演技を振り返っていかがですか

村元 本当にこの国別対抗戦に向けて自分たちができることを練習してきたので、世界選手権での感動的な滑りの後の国別対抗戦だったので「世界選手権よりもっと気持ちのいい滑りをしたい」という気持ちもあった中で大きなミスなくまとめられて、シーズンベストも出たので、本当に今はうれしいです。

高橋 ある意味いい試合をした後はすごく緊張感が高くなるんですけれど、本当に今回も結構僕自身は緊張していたんですけれど、本番になると演技の中に入り込むことができて、お客さんの声援も後押ししてくれた。後半、滑りとしてはスピードが落ちた部分はあったんですけれど、世界選手権からコーチ不在の2人きりの練習で簡単な練習ではなかったんですけれど、そういった難しい中でもベストな演技ができたと思うので、リズムダンス、フリーダンスともにきっちり合わせることができて、ものすごくうれしいです。

――オペラ座の怪人を演じました

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。