樋口新葉 今の気持ちに身をゆだね「跳べなくて悔しい、それすらも楽しい」

長期休養をへて新シーズンを迎えている樋口新葉(22=ノエビア)が9月5日、練習拠点の明治神宮外苑アイススケート場で報道陣に練習を公開しました。昨季は10月以降の試合を全休し、一時はスケートからも離れる時間を持ち、今春から再びリンクに戻ってきました。ここまで2戦を終え、国際大会なども始まる前のインタビューです。「悔しさも楽しい」。そんな言葉が印象的な、心からの笑顔があふれる練習風景でした。

フィギュア

練習後に報道陣の取材に答える樋口

練習後に報道陣の取材に答える樋口

シーズン本格前に練習公開「新鮮な気持ち」

――今日はどんな点を意識しながら練習されましたか。

樋口 今日は(岡島)先生がいなかったので、通しの練習よりは、前半と後半で分けて、失敗のないように練習することを意識してました。

――ジャンプが抜けたりした時に、声を出される場面もありましたね。

樋口 いつも失敗して、何回も何回も同じ失敗をすることが最近は少なかったので。ちょっと緊張してたのかなって思うんですけど、何回も続けてやっていく中で疲れと息切れとで、失敗して「うわ、悔しい」というのが出ちゃったかなって思います。

――休養を挟んで迎える今シーズンになりますが、ショートとフリーのプログラム、そしてスケーティングも、どのように調整できてきていますか。

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。