【三浦佳生の言葉】本番前に“トイレの神様”にお願い「ループを教えてくれませんか」

三浦佳生(19=オリエンタルバイオ/明治大)が自己ベストの102・96点で2位発進しました。左太もも痛を抱える中で、4回転サルコー―3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)、後半の4回転トーループを成功させました。

鍵山優真との競演で自身初の100点超えを達成。キス・アンド・クライでは思わず「おぉー!」と雄叫びを上げました。報道陣の笑いが絶えなかった取材エリアでのやり取りを「三浦佳生の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇11月8日◇東京・代々木第一体育館◇男子ショートプログラム(SP)


順位選手名SP
1鍵山優真105.70
2三浦佳生102.96
3壷井達也85.02
4アンドリュー・トルガシェフ84.36
5ダニエル・グラッスル83.01
6ウラジーミル・リトビンツェフ81.85
7マッテオ・リッツォ81.79
8ガブリエレ・フランジパーニ81.33
9マーク・ゴロニツキー77.74
10ジェイソン・ブラウン77.08
11樋渡知樹74.59
12イム・ジュホン74.31
演技を披露する三浦(撮影・河田真司)

演技を披露する三浦(撮影・河田真司)

「うぉー!」

SPを終えて テレビへの取材対応

―初の100点超えです。心境はいかがですか

終わった瞬間に「これはいってくれ」という気持ちがすごく強かったです。自分はやり切ったので、102点をいただけてすごくうれしいです。

―キス・アンド・クライでの心境はいかがでしたか

涙は1滴も出そうではなかったんですけど、うれしいという感情だけが爆発していて、久々にキスクラで叫んじゃいました。

演技後、得点がアナウンスされ手をたたきながら喜ぶ三浦(撮影・河田真司)

演技後、得点がアナウンスされ手をたたきながら喜ぶ三浦(撮影・河田真司)

―何と叫んだのですか

「うぉー!」と叫びました(笑い)。

―4回転ジャンプを成功させた要因は何ですか

練習も調子は悪くて状態も良くなかったと思いますが、練習が終わってホテルへ戻って、そこでいったん切り替えて、気持ちをリラックスさせたことが良かったと思います。

―4回転トーループの調子が上がらないとのことでしたが、跳ばない選択肢はなかったですか

跳ばないと上にいけないと思ったので、抜く選択はなかったです。トーループはこっちへ来てから練習することになって不安もあったんですけど、そんなことないくらいきれいに決まって良かったです。

―ステップシークエンス、スピンでも全てレベル4となりました

そうですね。全体的に体も動いていて、アメリカ大会と同様に気持ち良く滑れたと思います。

―鍵山選手を追う中でフリーを迎えます

彼(鍵山)は別格なのでいったん置いておいて。この点数をいただけたので、フリーも思い切って自信をもって滑って。ペストパフォーマンスを尽くしていけたらと思います。

―フリーではどのような世界観を表現したいですか

映画の中に入り込めるような、幸せ、悲壮感、いろいろな感情を見ている方々に汲み取っていただけるように、自分も魂を込めて滑りたいと思います。

―スケートアメリカのSPでは100点まで0・46点届かず、悔しい思いもあったと思います。その気持ちも原動力となりましたか

どちらかというとプレッシャーで。今回も100点を超えたいという思いもあったんですけど、ケガがあって練習ができない期間があったので、練習を積み重ねられていない不安がありましたが、本番にいったらみんな条件は同じ。やるしかないので、気持ちだけでいきました。

―演技のどのあたりで「いける」と思いましたか

いや、全部怖かったです、正直。サルコーは練習から全然軸がまとまっていなくて不安要素でした。アクセルもアメリカ大会でクオーターを取られていて、ラストには練習をしていないトーループがやってくるという鬼畜な順番で、やっているこっちとしては心臓が持たないんですけど(苦笑)。ただ1個1個丁寧にクリアできたので良かったです。

トイレで本田武史に会った

ペン記者への取材対応

―アドレナリンがみなぎっていましたか

いやもうドバドバでしたね。やるしかなかったんで。腹くくっていきましたね。

―最終滑走で出場する気分はどうでしたか

ド緊張ですね。今までGPで最後に滑ることがなくて。3年前、代々木でNHK杯に出させていただいた時は1番滑走で。3年後、同じ舞台で最終滑走で滑るということは感慨深いというか、1人で感動していました。

―ホテルではどのように切り替えましたか

まずは練習後のケアをして、温めて、その状態で仮眠をとって。その後はゲームをしたりして気分をリラックスさせて、スケートのことはいったん忘れて。行く前に自分の良かった時の映像を見て、良い時の感覚を入れて臨みました。

―今日は痛み止めは飲みましたか

今日は飲んでいないです。昨日の練習、今日の朝の練習で、痛みが出ていないので、今日は大丈夫という判断に至りました。極力飲みたくないですし、今日は痛みが出ていないので、飲みませんでした。

―今は痛みはありますか

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2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて17年。25年4月に初の異動で野球部へ配属となりました。競技経験はありませんが、現在は息子が通う少年野球チームで“球拾い”コーチとして奮闘中。記者としても、様々な話題を拾います。ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。クラフトビール好きです。