【こだわりに迫る】プロスケーター・田中刑事は新しいものを生み出す/インタビュー前編

フィギュアスケート男子で18年平昌五輪(オリンピック)に出場した田中刑事さん(30)の「こだわり」をひもときます。

2022年の現役引退後はコーチ業と並行し、プロスケーターとして活躍。多数のアイスショーに出演し、演技ごとに様々な世界観へと見る者を引き込んできました。

プロスケーター4年目の春もプリンスアイスワールド横浜公演(4月26~30日)に出演し、5月31日からはファンタジー・オン・アイス幕張公演でも演技します。

前後編でお届けするインタビューの前編では「プロスケーター・田中刑事」に迫ります。(敬称略)

フィギュア

「プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL~The Best of BROADWAY~横浜公演」でファンからの花を手に写真に納まる田中刑事さん(撮影・鈴木みどり)

「プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL~The Best of BROADWAY~横浜公演」でファンからの花を手に写真に納まる田中刑事さん(撮影・鈴木みどり)

田中刑事さんの記事一覧 こちらから

「こういうストーリーです」とは言いたくない
「いろいろな解釈をしてほしい」

2025年4月26日、KOSE新横浜スケートセンター。

プリンスアイスワールド初回公演の終盤に、田中の出番はやってきた。

白のシャツに黒のパンツ。

白のレースで頭を覆って舞い、手をつき、うずくまり、そして立ち上がった。

演目は「For Forever」。

構成と演出を担当した菅野こうめいから数曲の提案を受け、選んだ作品だった。

アイスショー初日の5日前、田中は力を込めた。

「プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL~The Best of BROADWAY~横浜公演」で華麗に演技する田中刑事さん(撮影・鈴木みどり)

「プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL~The Best of BROADWAY~横浜公演」で華麗に演技する田中刑事さん(撮影・鈴木みどり)

田中プリンスは大元のテーマがミュージカルです。曲を聞いて「これ、いいな」と思いました。しっかりとミュージカル映画を見て、自分と振り付けの吉野晃平先生で解釈して「こういう見せ方をしよう」「こういう場面もいいかな」と作っていきました。すごく深いものになっていったと思います。それを1から10説明して「こういうストーリーです」というのは言いたくない。いろいろな解釈をしてほしいと考えています。

菅野は「ちょっと新しめのブロードウェイミュージカルの、ベルティングソングのベスト6ぐらいを選んで、その中から刑事くんが曲を決めてくれた」と明かす。1年前の公演は「オペラ座の怪人」を演じていた。同じ舞台に立ちながら、1年後の魅せ方は異なる。

田中オペラ座は分かりやすいです。メイクをして、片方だけ手袋をして…。僕が説明しなくても分かる。オペラ座という作品が、皆さんに浸透しています。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。