【三原舞依〈中〉】「もうスケートはできないのかな」試練から“シンデレラ"となるまで

日刊スポーツ・プレミアムでは、毎週月曜日にフィギュアスケーターのルーツや支える人の信念に迫る「氷現者」をお届けしています。

シリーズ第55弾は三原舞依(26=シスメックス)が登場しています。4大陸選手権で2つの金メダルを獲得し、2022年にはグランプリ(GP)ファイナルを制したトップスケーター。紆余(うよ)曲折を経て、今季はシニア10季目を過ごしています。

全3回でお届けする連載の中編は、ジュニアラストシーズンからの物語。滑ることにも不安を抱いた日から、復活までの足跡をたどります。(本文敬称略)

フィギュア

1万人に1人の難病

あの時から、まもなく10年となる。

今も忘れられない朝がある。

2015年のことだった。

ジュニア3季目はジュニアグランプリ(GP)シリーズで2大会連続メダルを獲得し、12月にスペイン・バルセロナで行われるファイナルへと駒を進めた。

活躍の場を国内に移しても、10月の近畿選手権で優勝。合計175・30点を記録し、2位の岩元こころ、3位の滝野莉子を抑えた。

西日本選手権は横井ゆは菜、白岩優奈に続く3位。全日本ジュニア選手権に向けて練習を積んでいた、11月のことだった。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。