ポーズを断った表彰式、試合が怖かった日々 鍵山優真が苦闘の先に見つけた光

鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が世界選手権で2年ぶり4度目の銀メダルをつかみました。フリーでは4年ぶりの自己新となる212・87点とし、合計306・67点。ショートプログラム(SP)6位から巻き返し、出場5大会全てで表彰台に立ちました。

特にここ2シーズンは、SPで好位置につけながらフリーで崩れる展開が続き、試合が怖くなったこともあったといいます。それでも逃げずに歩み続け、満足の「トゥーランドット」を完成させました。

25年世界選手権の表彰式の場面とも重ねながら、「Ice Story」としてお届けします。

フィギュア




フィギュア世界選手権 男子フリーの演技を終えガッツポーズする鍵山優真(撮影・PNP)=2026年3月28日

フィギュア世界選手権 男子フリーの演技を終えガッツポーズする鍵山優真(撮影・PNP)=2026年3月28日


会心のフリー後に吐き出された苦悩


心の底から笑えたのは、いつぶりだろうか。

終盤のイナバウアー。

鍵山の顔には、苦悩を晴らすような笑みが自然とあふれた。

「演じるというより、心の底からの喜び」

今季最終戦で名作オペラ「トゥーランドット」をついに完成させた。

両腕を突き上げ、叫び、氷上にうずくまった。


演技を終えリンクにひざまずく

演技を終えリンクにひざまずく


18歳で銀メダルをつかんだ北京五輪以来、4年ぶりに自己ベストを更新した。

キス・アンド・クライで得点を確認すると、小走りに駆けながら、また叫んだ。

コーチの父・正和はとにかく褒めてくれた。

何よりも鍵山自身が心からそう思えた。


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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。