まだまだ暑い日が続くが、秋の気配は確実に近づいている。そろそろ気になるのが、年末に向けた賞金レースだ。公営ギャンブルは1つ1つの大会はもちろんだが、点と点がつながる年間を通じた戦いも醍醐味(だいごみ)である。

池田浩美(2020年8月10日撮影)
池田浩美(2020年8月10日撮影)

そこで池田浩美(44=静岡)の猛チャージに期待したい。先月の蒲郡で約3年4カ月ぶりに優勝。復活の要因について「(三浦)永理ちゃんが復帰して、また一緒に頑張りましょうと言ってくれて。それが励みになっている。みんなで年末を目標にしている」と話した。

まずは11月G2レディースチャレンジカップ(蒲郡)の出場権が欲しい。9日の浜名湖でフライングを切ったのは痛いが、賞金ランクは26位(14日現在)。ランク上位の大山千広、日高逸子がフライング休みに入るだけに、トップ20入りは不可能ではない。得意の蒲郡で結果を残せば、地元の浜名湖で開催されるプレミアムG1クイーンズクライマックス出場の扉が開く。

蒲郡SGチャレンジカップ本紙担当としては、大山はもちろん、フライング休みのため菊地孝平、白井英治、井口佳典らビッグネームの不在は残念。年末につながる大一番だけに、グランプリ同様、フライング休み期間から除外してもいいと思う。いずれにしろ、代わりに出場する選手には大きなチャンスであり、池田のようにそれぞれの選手にドラマがある。熱い戦いから目が離せない。