今回は選手に苦言、というより、お願いしたいことがある。欠場を少しでも減らして、レースに出場してほしい。

正月開催の欠場者数
正月開催の欠場者数

期が変わった正月開催で、各地の欠場者数は異常だった(別表参照)。7車7Rで行われた別府F2の欠場者率は40%を超えた。施行者も新年を迎えて競輪を盛り上げようと、告知ポスターやパンフレットを制作している。出場予定選手の名前の上に次々と欠場マークが記されるのを見ると忍びない。

もちろん、落車による負傷や気を付けていても体調を崩すこともある。その欠場はやむを得まい。選手は期ごとの競走得点で級班が上下する。目標の得点を確保すると点数減のリスクを避けるため、期末に欠場が増える。ファンには関係ない話だが、心情的には理解できる。しかし、家事都合やその他欠場は解せない。期始めなら心機一転、出走すべきだろう。

JKAは22日に、和歌山で開催された岸和田G3に出走した選手のうち31人が新型コロナウイルスの陽性者と発表した。その余波で高知F1、奈良F2、西武園F2ミッドナイトが中止になった。

昨年4、5月に次々と開催中止になったことは記憶に新しい。再びレースが再開されたとき、口々に「走れる喜びを感じる」と話していた思いはどこへ行ったのか。あらためて選手のみなさんに。むやみに欠場せず、走ってくださいよ。ファンはあなたを待っていますから。