4月から「KEIRIN ADVANCE(ケイリンアドバンス)」が試行実施されている。いわばガールズケイリンの男子バージョン。インターナショナルルールを採用して個人で戦うレースだ。過去には、カーボンフレームを使って同様のレース形態「KEIRIN EVOLUTION(ケイリンエボリューション)」が実施されていたが、マイナーチェンジを経て復活した。

ネット投票の急速な普及による新規ファンが大幅に増加。競輪を楽しむための最大の障壁ともいえる「ライン」の概念を取り払い、敷居を下げることで未経験者や初心者にターゲットを絞ったレースと言えそうだ。

懸念材料もある。自力選手と追い込み選手のすみ分けがなく、競輪の競走得点=アドバンスでの能力指標とならない。輪界屈指の追い込み選手の佐藤慎太郎ですら、落車明けという点を考慮しても持ち味を発揮できずに終わる場面が見られた。

周回中の位置取りが定まっていないのもネックだ。ライン戦における、いわゆる“スジ”が存在しないため、1着候補が決まっても相手探しは難解。スタート次第で予想が水の泡に…なんて場面も珍しくない。事前抽選で周回中の並びが決まるUCIルールの制度を採用するのも面白いが、障壁は多そうだ。

いっそのこと、単勝を復活してみてはどうだろう。展開推理も不要で単純明快。ライト層の取り込みには有効な手段になるかもしれない。