女子ボートレーサーを紹介する「ビューティフル・ボートレース」。今回は渡辺優美(27=福岡)にスポットを当てます。17歳でデビューして、レーサー生活は11年目に突入。順調にキャリアを積み重ねていますが、これからが本当の勝負と自らを鼓舞します。向上心が高い一方で、レース場を離れると楽しいことが大好きな今どきの女子。オンもオフも魅力が詰まった彼女の素顔に迫ります。

女子レーサーの有志と技術向上のため碧南訓練所で合宿(一番手前が渡辺優美)
女子レーサーの有志と技術向上のため碧南訓練所で合宿(一番手前が渡辺優美)

 -ボートレーサーをなろうと思ったきっかけは

 渡辺優美(以下渡辺)

 父がボートレースを好きだったので、勧められました。私はそれまで全くレースを見たことはなかったのですが。中学3年生のときにやまと学校(現・ボートレーサー養成所)を受験して、一発合格しました。

 -訓練中の思い出は

 渡辺 104期で入学しましたが、初期訓練のときに右手親指の腱(けん)を切ってしまい…。半年遅れの105期で卒業しました。

 -デビューからこれまでを振り返ると

 渡辺 とてもじゃないけど言い表せません(笑い)。ひとつだけ言えるのは、レーサーとして、しっかり実力を蓄える時期だったのかなって思ってます。

 -印象に残ったレースは

 渡辺 初優勝(大村)よりも2回目(16年2月・常滑ヴィーナスシリーズ)の方がうれしかった。大村は誰が勝っても初優勝になるシリーズで、無我夢中で勝った感じ。でも、常滑はエンジンが出てたこともあるけど、狙って優勝できたので充実感がありました。

 -準備期間が終わり、いよいよ飛躍の時期。どんなレーサー像を描いている?

 渡辺 強い選手になりたい! レーサーとしてもそうだし、人間としても強くなりたいですね。

 -長所は?

 渡辺 根性は誰にも負けないと思ってるし、メンタルも強い方だと思います。

 -短所は?

 渡辺 あきらめが良過ぎるところや、あまり物事を深く考えないところかな。

 -オフの日はどういう感じに過ごしている?

 渡辺 ホットヨガやマッサージ、酵素風呂に行くことが多いですね。心身ともに自分磨きをしています。それと、よく飲みに行ってます(笑い)。

 -お酒がすごく強いと聞いた

 渡辺 ビールが大好き。何杯でも飲めるけど、最近は体に気を使ってハイボールを飲むことが多くなりました。(支部の先輩の)真子奈津実さんたちと、いつも楽しく飲んでます。

仲のいい先輩・真子奈津実(右)と楽しんでます
仲のいい先輩・真子奈津実(右)と楽しんでます

 -今後の目標は

 渡辺 SGとか、高いレベルのレースを走りたい。トップの人が活躍されてるステージがどんなものかを実際に経験したいですね。

 -最後にボートレースの魅力を

 渡辺 女子レーサー、特に強い選手は少しでも自分のレベルを高めようと、すごく努力をされています。男子レーサーに負けないくらいの激しい走りを見ていただいて、私たちのボートレースに対する情熱を感じ取ってもらえればと思います。

※次回は5月12日更新予定

 ◆渡辺優美(わたなべ・ゆみ)1992(平4)9月19日、福岡市中央区生まれ。105期生として09年11月に芦屋でデビュー。11年7月の桐生で初勝利。優勝は16年1月の大村をはじめ、通算4回。昨年の獲得賞金は2410万8072円。161センチ、49キロ。血液型B。