女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は中川りな(28=福岡)を紹介します。高校時代はカヌーで全国大会に出場。趣味はキックボクシングとガーデニングと多彩。昨年4月に結婚しプライベートも充実する素顔に迫ります。


中川りな
中川りな

-ボートレーサーになったきっかけは?

中川 母親から小学6年生の時に「ボートレーサーになってみたら」と言われたことがきっかけでした。中学1年の時に福岡ボートへ行く機会があったんです。そこでペアボートに乗ってみて「かっこいい」と思いました。

-高校時代は?

中川 福岡県立三潴(みずま)高校に通いました。ボートレーサーになった時に役に立つかなと思って、カヌー部に所属しました。学科試験をクリアできるように勉強も頑張りました。

-師匠は中辻崇人選手

中川 私の歓迎会があったんです。よく分からずに中辻さんが師匠になってくれるんだと思い込んで、その場で「師匠になってください」と頼みました。中辻さんは急なことでびっくりしていました(笑い)。


妹(右)と仲良くツーショット(本人提供)
妹(右)と仲良くツーショット(本人提供)

-今年5月の江戸川でデビュー初優勝

中川 すごくうれしかったですね。昨年は何度か優出できましたが、正直に言うと調子は良くなかったんです。ずっとパッとしなかった。師匠から「こういうペラがいいんじゃない」と助言をもらって、やってみようと思いました。それでうまくいきました。

-昨年の4月に結婚。ご主人は喜んでくれた?

中川 そうですね。夫は「良かったね」と言ってくれました。母親も「すごいね」と喜んでました。コロナ禍でなかなか会えないですが、母親が私のレースを見ている動画を妹が送信してきます。母親はボートレーサーになるように私に勧めましたが、私のレースしか見ていません(笑い)。


同期の小池礼乃(左)小野真歩(引退、右)と沖縄旅行(本人提供)
同期の小池礼乃(左)小野真歩(引退、右)と沖縄旅行(本人提供)

-趣味は?

中川 学生時代からキックボクシングのジムに行ったり、ロードバイクに乗ったりしています。夫はキックボクシングのインストラクターをやっていた時期があって、それが縁でした。あと、今はガーデニングの勉強などもしています。


-今後の目標は?

中川 A1に定着したいですね。最近はプロペラをもらったままから、微調整していくことを心がけています。あとはスタートをしっかり行くことが課題ですね。ただ、レースに出走できなくなるので、フライングはしたくない。

-ボートレースの魅力は?

中川 何と言っても、水しぶきでしょう。それとエンジンの音もかっこいい。初めてボートレースを見に行った時から、そう感じています。あとは3周2マークまであきらめない姿勢を見せていきたい。

※次回は1月11日更新予定


同期と旅行先の沖縄でポーズ。左から野田部宏子、千葉真弥、中川りな、小野真歩(引退)、小池礼乃 (本人提供)
同期と旅行先の沖縄でポーズ。左から野田部宏子、千葉真弥、中川りな、小野真歩(引退)、小池礼乃 (本人提供)

◆中川りな(なかがわ・りな)1993年(平5)7月8日、福岡県生まれ。112期生として13年5月芦屋でデビュー、14年9月福岡で初勝利。17月12月の丸亀でデビュー初優出。今年5月に江戸川で初優勝。同年10月芦屋でも優勝。同期は山崎郡、富樫麗加、千葉真弥ら。昨年の獲得賞金は2205万933円。161センチ、49キロ。B型。