女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は宮崎安奈(25=埼玉)を紹介します。女子バスケットボールの新潟アルビレックスで活躍してからボートレーサーに転向。姉はバスケットボール女子日本代表にも選出されている宮崎早織(27=ENEOS)。姉に負けじと奮闘する宮崎選手の素顔に迫ります。

バスケットボールから転向した宮崎安奈
バスケットボールから転向した宮崎安奈

-ボートレーサーに転向したきっかけは?

宮崎 父親の勧めです。バスケットボールの新潟アルビレックスで約2年間、プレーしました。ただ、身長が155センチで限界も感じていました。小さくてもハンディにはならないボートレーサーの試験を受けることになりました。すごくなりたいと思っていたわけではないけど、合格して転向することが決まりました。

-バスケットボールでのポジションは?

宮崎 ガードです。いわゆる司令塔ですね。スピードで勝負していました。

-高校時代は?

宮崎 福井県の足羽(あすわ)高で全国大会に出場し、ベスト16でした。

新潟アルビレックス時代の宮崎安奈(右)(本人提供)
新潟アルビレックス時代の宮崎安奈(右)(本人提供)

-姉はバスケットボール女子日本代表に選出されている宮崎早織選手

宮崎 姉は身長167センチで同じガードをしています。アジア大会にも選ばれました。姉がすごく応援してくれているのは励みになります。

バスケットボール女子日本代表の姉・宮崎早織選手(上)と(本人提供)
バスケットボール女子日本代表の姉・宮崎早織選手(上)と(本人提供)
バスケットボール女子日本代表の姉・宮崎早織選手(左)と(本人提供)
バスケットボール女子日本代表の姉・宮崎早織選手(左)と(本人提供)

-実際にボートレーサーとしてデビューして、感じたことは?

宮崎 甘くないです。大変です。21年に地元の戸田でデビューしましたが、その時は落水して、フライングも切りました。散々でしたね。なかなかうまくいきません。

-バスケットボールとボートレースはまったく違う?

宮崎 バスケットボールは思い通りになることが多い。水面になるとまったく違います。ボートも、ハンドルも、エンジンも、自分の思い通りにはなかなかなりません。

-師匠は?

宮崎 まだいません。その節で一緒になった先輩に、いろいろなアドバイスをいただいています。

-課題は?

宮崎 技術よりも、気持ちの面で弱さが出ていると思います。自信を持ってレースに臨まないといけません。精神面を磨きたい。

-プライベートの趣味は?

宮崎 これと言ってないんですよ。音楽も満遍なく聴くし、この人のファンというのもないです。

-同期は仲がいい?

宮崎 いいですよ。この前は武井(莉里佳)選手とディズニーに行きました。

-最後にボートレースの魅力を教えてください

宮崎 バスケットボールをやっているから、すごく感じますが、女子が男子と対等に戦えて勝つ可能性がある競技はなかなかない。その迫力をボートレース場に来ていただいて、感じて欲しいと思います。

※次回は9月13日更新予定

 
 

◆宮崎安奈(みやざき・あんな)1998年(平10)5月28日、埼玉県生まれ。128期生として21年3月戸田でデビュー、22年6月多摩川ヴィーナスシリーズで初勝利。155センチ、47キロ。姉・早織はバスケットボール日本代表。兄・泰右(たいすけ)はプロサッカー選手でJリーグ大宮、湘南などに所属したこともある。22年の獲得賞金は716万3000円。血液型A。