女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフルボートレース」。今回は三嶌こころ(22=香川)を紹介する。

父は、取材陣への神対応で有名なSG覇者の三嶌誠司。調理系の就職を1度は考えた彼女だが、父の影響もありボートレーサーへの道を選んだ。今年5月にデビューしたばかりの超・新人。しっかり誠司の血を引いていれば、将来は明るい。

そんな彼女のデビューのきっかけや親子関係を聞いた。


三嶌こころの父はSG覇者・誠司
三嶌こころの父はSG覇者・誠司

三嶌こころの父・誠司
三嶌こころの父・誠司

-学生時代はどんなスポーツをしていた

三嶌こころ(以下三嶌) 5歳から20歳までは空手をやっていました。全四国錬成空手道選手権大会の一般女子フルコンタクトでは優勝しました。

-ボートレーサーを目指そうと思った理由

三嶌 小学生の頃から父(誠司)をずっと見てはいました。年齢を重ねるにつれ、現実を考えて調理系の道へ進みました。就活時に「この道ではない」と、自分がやりたいことは何かと考えたら、後悔してもいいから(やまと学校)を受けようと思いました。


幼い頃の三嶌こころと父・誠司。家族サービスの一幕
幼い頃の三嶌こころと父・誠司。家族サービスの一幕

-父・誠司の反応は

三嶌 父には相談せず、応募用紙を出してから言いました。反対はされなかったし、何も言われませんでした。(ただ)裏で母に「知らなかった。びっくりした」とは言っていたらしいです(笑い)。

-お父さんとしてはどんな人

三嶌 レースでの父はかっこいいです。家では、ちゃんとお父さんをしてくれます。家に帰ると家族サービスをいっぱいしてくれます。旅行にも連れて行ってくれたりしましたね。


同期の132期との集合写真
同期の132期との集合写真

-やまと学校での思い出と印象について

三嶌 最初は怖いと思って入りましたが実際、入ると怖くはなかったです。ただ、朝起きるのが苦手で、3分で身支度したいといけないのはつらかったです。

-プロになって

三嶌 (デビュー前に)養成所の修了記念競走で、フライングをしてしまい、父に怒られました。選手になれたというよりも、申し訳ないという気持ちがあり、何か恩返しできるようにしたいです。

-師匠は

三嶌 師匠は重成一人さんです。父はほとんどのことを師匠に任せていますが、身近に居るので話は聞いたりします。いろんな方々からのアドバイスが欲しいので。父の場合は厳しい意見が多く「まだまだやな」と言われます。選手になってボートレースの会話が増えましたね。

-当面の目標について

三嶌 まずは水神祭を挙げることと、事故を増やさないことです。


三嶌こころ(左)と妹のさらら
三嶌こころ(左)と妹のさらら

-最後にボートレースの魅力を

三嶌 自分は父が選手でなかったら、知らなかったと思います。身近でボートレースを見ていると迫力があります。また、年齢、性別関係なく、みんなが努力してそれが結果に出ています。努力した人はした分、強いし、優しい人でも強い人はいます。自分も努力して強い人になりたいし、人に優しい人間になりたいですね。

※次回は10月11日更新予定


 
 

◆三嶌こころ(みしま・こころ)2001年(平13)7月3日、香川県生まれ。132期として23年5月鳴門デビュー。父はSG覇者の三嶌誠司。今年の獲得賞金は118万5000円(9月6日現在)。156センチ、48キロ、血液型B。