皆さま、こんにちは。5月から130期生が出走しています。群馬支部では登録番号5234の塚越海斗(つかごし・かいと)君がデビューしました。応援をよろしくお願いします。

希望に満ちた訓練時代です(笑い)
希望に満ちた訓練時代です(笑い)

僕のデビューはもう19年前。当時は外から3周2Mまで握って勝てるように意識していました。スピードに慣れないと、その先に通用しないと教えてもらいました。水神祭は4節目の多摩川でした。よく覚えています。まくりにいく艇があったけど、その外をまくったら「まさか、前が開けてた」という感じです。

焦りはありました。同期ですでに1着を挙げた人がいて、1期上(91期)の先輩も上手な方が多かった。訓練所で半期一緒だった方が活躍しだしていたので、その焦りや追いつきたい気持ちもありました。新人の仕事も覚えないといけないので、いろいろな葛藤がありました。ボートの練習、プロペラの作業、先輩の迎えなど四六時中、仕事でした。最初の3年くらいは同級生とも遊ばず、早く仕事を覚えたかった。今となっては先輩に怒られたくなかったのもあります(笑い)。

現在のレースの質は相当上がってます。ターンスピードもスタートタイミングも。全選手のレース内容が上がっています。スタート隊形がばらけない、内側もうまいから新人選手は勝ちにくいと思います。それだけに努力、考え方、姿勢の差は出ると思っています。

ボートレースは他のスポーツと違って、子供からの育成期間がなく、全員が訓練所からのスタートです。お金をかけてもらう側としても、どれだけボートに時間を使い、真摯(しんし)に向き合えるかは、大きな差になると思っています。目先では焦らず、ボートに乗り、深く考え、失敗を糧にすればチャンスはあります。若い頃の時間の使い方が、今後のボートレース人生、将来を大きく変えると思っています。頑張って業界をもっと盛り上げてもらいたいと思います。(ボートレーサー)