日刊スポーツ杯・決勝が11Rで行われ、渡辺雄太(21=静岡)が追い込みでS級初Vを飾った。2着に江守昇、3着に芦沢辰弘が入り、ラインで決着した。

 レースは赤板から早くも中井俊亮が先行態勢、追う佐川翔吾-市田佳寿浩に田中誠-合志正臣が競りを挑んで並走。渡辺が鐘3角から、巻き返しに出るが、佐川に競り勝った田中がホームで踏み遅れ、空いた車間を渡辺ライン3人が続く流れ。こうなれば渡辺に絶好の展開。4角から鋭く伸びて初Vを決めた。

 「自分では(優勝は)遅すぎたと思う。やっと取れたっていう感じ。番手に入った時点で勝てると思った。番手からまくろうかとも思ったけど、中井さんも強いので手堅く追い込みに切り替えました」と苦笑いした。

 この後は小倉F1(28~30日)に続き、2度目のG1、松戸オールスターを控える。「次は自力で上位を狙う」と前を向いた。【秋山正則】